EU首脳、英国に連日ラブコール 離脱問題で「戻れる」と訴え 

17日、フランス・ストラスブールで開かれた欧州議会で演説するユンケル欧州委員長(ロイター=共同)

 【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)のユンケル欧州委員長は17日、欧州議会本会議で、英国の離脱は望んでおらず「希望すればEU残留が認められるだろう」と述べた上で「離脱しても戻れる。私はそれを望む」と訴えた。トゥスクEU大統領も16日、離脱撤回への期待を示した。EUの両首脳が連日、英国にラブコールを送った形だ。

 貿易協定の締結など両者の将来の関係構築に向けた予備的交渉を近く始めるこの時期に、EU側から発言が続く真意は不明。ユンケル氏は欧州議会で「離脱に勝者はない。英EU双方とも敗者」「離脱は大惨事」と述べ、離脱の行く末を悲観していることを強調している。


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