2018年1月17日 13:43 | 無料公開
北海道新得町の佐幌岳でのスキー場開発で、準絶滅危惧種のエゾナキウサギの生息地が失われるとして、自然保護団体のメンバーらが国や北海道に対し、国有林の使用や開発許可処分の無効確認を求めた訴訟の控訴審判決で、札幌高裁(草野真人裁判長)は17日、一審に続き団体側の訴えを退けた。 訴えたのは、法人格のない自然保護団体「十勝自然保護協会」とそのメンバー。昨年5月の札幌地裁判決は、開発許可処分によって自己の権利を侵害されるか、その恐れがある者しか無効確認の訴えは起こせないと判断し、原告側の訴える資格(原告適格)を認めず、請求を却下した。