血液がん、新型療法で症状安定 臨床試験結果を発表、米大チーム 

 【ワシントン共同】患者の免疫細胞に、がんへの攻撃力を増すよう遺伝子操作を加えて体内に戻す新型の免疫細胞療法で、血液がん「B細胞リンパ腫」の再発患者らの約4割で症状が改善、安定した状態を長期にわたって維持できたとする臨床試験結果を、米ペンシルベニア大などのチームが10日発表した。

 チームは「(代表的な治療法である)化学療法で効果がない患者を救う手だてになるかもしれない」としている。

 この療法はキメラ抗原受容体T細胞(CART)療法と呼ばれ、米国では子どもの白血病患者などで承認されている。チームによると、これが初めての国際的な多機関による臨床試験という。


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