1型糖尿病患者が集団提訴、大阪 障害年金の支給求め 

1型糖尿病患者への年金支給を巡る集団提訴後、記者会見する原告ら=20日午後、大阪市

 血糖を下げるインスリンが体内でつくれなくなる1型糖尿病の患者9人が20日、病状が改善していないのに国が障害基礎年金を打ち切ったのは裁量権の乱用だとして、国に支給再開を求める訴えを大阪地裁に起こした。

 弁護団によると、過去にも支給停止例はあるが、昨年は近畿の患者団体のうち原告らを含む34人が一斉に年金の支給を打ち切られた。大阪市内で記者会見した原告の女性(35)は「治る病気ではなく、医療費がないと通院もできない。生きていくには障害基礎年金が必要だ」と訴えた。

 原告は福島、大阪、奈良の3府県に住む26~48歳の男女9人。


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