独、3党連立協議が決裂 再選挙に追い込まれる懸念 

ドイツのメルケル首相(ロイター=共同)

 【ベルリン共同】9月のドイツ総選挙で第1党を維持したメルケル首相率いる保守、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が、環境政党などとの3党連立政権樹立を目指した協議が19日決裂した。メルケル氏が記者会見して明らかにした。過半数を占める政権の樹立が困難になり、少数与党による政権運営か、解散して再選挙の実施に追い込まれる可能性がある。

 メルケル氏は「欧州の盟主」とされ、英国の離脱決定で揺れる欧州連合(EU)で絶大な影響力を誇ってきた。連立協議の決裂で権力基盤は大きく揺らいでおり、ドイツは「政治空白」の長期化でEU内の指導力が低下する恐れがある。


  • LINEで送る