金の月桂葉8千万円で落札 ナポレオン冠の一部競売、パリ 

 【パリ共同】19世紀初頭のフランス皇帝ナポレオン1世(1769~1821年)が1804年の戴冠式で用いた黄金の月桂冠の葉が、パリ近郊フォンテンブローで19日、競売に掛けられ、予想額を大幅に上回る62万5千ユーロ(約8200万円)で落札された。フランスのメディアが伝えた。

 月桂冠に取り付けられていた40枚以上の葉のうちの1枚。戴冠式前の試着で「冠が重すぎる」との理由で6枚の葉が外され、制作に当たった金職人が保管し、子孫に残したとされる。

 冠本体は、皇帝失脚後の王政復古期に鋳つぶされたという。取り外された葉の1枚は1980年ごろに売買された記録がある。


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