議長声明案、ロヒンギャ言及なし ASEM、スー・チー氏へ反発も 

バングラデシュで、難民キャンプ近くの水浸しの道を歩くロヒンギャの女性たち=17日(AP=共同)

 【バンコク共同】ミャンマーの首都ネピドーで20、21両日開かれるアジア欧州会議(ASEM)外相会合の議長声明案が19日判明、国際社会で批判が高まる同国のイスラム教徒少数民族ロヒンギャ問題に直接の言及がないことが分かった。議長を務めるアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相への欧州諸国の反発は必至だ。

 欧州諸国は同会議を好機ととらえ、ロヒンギャ問題でスー・チー氏を厳しく追及、説明を求めるとみられる。ただ、最終的な声明は議長の裁量に負う面が大きく、同問題に直接言及しない可能性がある。


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