2017年11月18日 12:03 | 無料公開
17日、国連安全保障理事会の会合後に記者会見するイタリアのカルディ国連大使=ニューヨーク(共同)
【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は17日、シリアで化学兵器を使用した個人や組織を調べてきた国連と化学兵器禁止機関(OPCW)の合同調査機関の任期を、暫定的に30日間延長する決議案を否決した。日本が提出していた。16日に米国が提出した1年延長の決議案に続き、ロシアが拒否権を行使した。
安保理議長国イタリアによると、調査機関は17日に任期切れを迎えた。アサド政権を支援するロシアと米国の対立により、シリアでの猛毒サリンなどの使用を検証する安保理の枠組みは、存続の瀬戸際に立たされた。
シリア内戦を巡るロシアの拒否権行使は11回目。