シリアとイラクへの渡航認めず 新潟のカメラマン申請も 

記者会見するフリーカメラマンの杉本祐一さん=17日午後、新潟県庁

 外務省から旅券返納命令を受け、シリアとイラクへの渡航を制限した旅券を交付された新潟市のフリーカメラマン杉本祐一さん(60)が17日、新潟県庁で記者会見し、両国を渡航先に追加するよう9月に申請したが、認められなかったと明らかにした。

 代理人弁護士が配布した外務省の14日付の通知によると「引き続きシリアおよびイラク情勢は改善していない。(杉本さんから)提出された書面では十分な安全対策が認められない」としている。

 杉本さんは「国内外の多くの記者がシリア、イラク取材を行う中で平等原則に反する」と主張。国に今回の処分の取り消しを求めて提訴する意向を示した。


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