中国、愛国教育を強化 共産党独裁の正統性強調 

教育関連の記者会見=22日、北京(共同)

 【北京共同】中国の陳宝生教育相は22日、北京で記者会見し、社会主義の価値観や伝統文化を重視する愛国的な教育を強化する方針を示した。共産党大会初日18日の演説で習近平総書記は「教育強国」をつくると表明しており、若者に共産党一党独裁への疑念を抱かせないことを狙った教育をさらに強めそうだ。

 今年の歴史教科書改定では、抗日戦争の起点を従来の1937年の盧溝橋事件から31年の柳条湖事件に変更した。期間を8年から14年に延ばしたことで、長期にわたって共産党が抗日戦争に関わったと強調し、党の権威を高める狙いだ。


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