2017年10月22日 14:24 | 無料公開
現代美術館で補修された原口典之さんの「オイルプール」=21日、テヘラン(共同)
【テヘラン共同】イランの首都テヘランの現代美術館で、独自の世界観で評価を得ている日本人美術家原口典之さんが、40年前から常設展示されてきた自身の作品を初めて補修した。21日、記者会見した原口さんは「両国は地理的に離れてはいるが、文化の交流を育めると確信できた」と語った。
作品は、世界的にも反響を呼んだ代表作「オイルプール」で、約5千リットルの廃油を満たした鉄製プールが、黒い鏡のように周囲の光景を反射。原口さんは約1週間かけ、常設展示が始まった1977年から歳月の経過とともに減少した廃油を補充するなどした。