月の巨大な空洞、活用に期待 水や資源探査に関心 

 日本の月周回衛星「かぐや」の観測データから月の地下に全長50キロにわたる巨大な空洞があることが18日判明し、将来の月探査に空洞を活用できるのではないかと専門家は期待する。

 月を巡っては、米国が有人探査の本格的な検討を開始。宇宙航空研究開発機構(JAXA)も6月、日本人飛行士を2030年に月面に送る構想を示した。月に存在するとみられる水や資源を利用する狙いもあり、探査対象として関心が高まっている。

 空洞の存在を発表したチームの春山純一JAXA助教は「今回の地下空洞の利用法を含め、どう月探査を進めるか、世界各国で議論が始まる」と話している。


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