日産、問題公表後もルール違反 無資格検査、管理不徹底 

日産自動車のロゴ(ロイター=共同)

 日産自動車による新車の無資格検査問題で、同社が問題を公表した後も、神奈川県の工場で資格のない従業員が一部検査に携わっていたことが18日分かった。日産は国に報告し、車の出荷を一時停止した。西川広人社長が謝罪した後もルール違反が続いていたことになり、管理の不徹底があらためて問われる。

 日産によると、問題を受けて社内のチームが10月11日に日産車体湘南工場(神奈川県平塚市)を調査。新車を出荷する前の最終検査のうち、規定に反して資格のない「補助検査員」がハンドルを左右に切って状態を確認する作業に携わっていた。対象となったのは約3800台。16日に出荷を再開した。


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