豪雨被災地「なぜ今選挙なのか」 爪痕なお深く、各陣営苦心 

衆院選を知らせる横断幕が掲げられた大分県津久見市役所。隣接するグラウンドには台風18号による災害ごみが積み上げられていた=13日

 九州北部の豪雨や台風18号による被害の爪痕が今なお深く残る大分県日田市、津久見市などを抱える衆院大分2区では、被災した有権者から「なぜ今選挙なのか」との声が上がる。各陣営も選挙活動に苦心しており、候補者の露出を自粛する動きもある。

 9月に台風18号が襲った津久見市では、今も、泥や流木の撤去作業が続き、乾いた砂が風に舞う。表具店経営者(65)は「選挙に関心を向けて情報を集められる状況ではない」と疲れをにじませた。

 日田市で被害が大きかった小野地区に住む会社員(49)は「復旧・復興はまだ始まったばかり。なぜこのタイミングで解散したのか」と疑問を呈した。


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