福井でコウノトリ2羽放鳥 5月ふ化の雄、力強く飛ぶ 

放鳥された国の特別天然記念物コウノトリ=8日、福井県越前市

 福井県は8日、同県越前市の飼育施設で育った国の特別天然記念物コウノトリの雄2羽を放鳥した。関係者や地元の子どもたちが見守る中、ケージのふたが開けられると、2羽は力強く大空に羽ばたいていった。

 県によると、2羽は兵庫県立コウノトリの郷公園(同県豊岡市)から譲り受けた卵から5月にふ化した。越前市の施設が飼育するつがいの卵が無精卵だったため、有精卵をもらい育てさせていた。福井県での放鳥は2015年に始まり、今年で3回目。

 卵の親は1971年に越前市(旧武生市)で保護され、住民らに愛された「武生」の娘「紫」。

 2羽はそれぞれ「かける」「ほまれ」と名付けられた。


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