日産の工場、書類に不正か 新車の無資格検査問題 

日産自動車のロゴ(ロイター=共同)

 日産自動車が国の規定に反して新車の無資格検査をしていた問題で、書類上は資格を持つ従業員が検査をしたように見せかけていた疑いが浮上していることが4日、分かった。国土交通省が栃木と京都の工場にも立ち入り調査を実施したことも判明。国内の全ての完成車工場に調査が入ったことになり、同省は実態の解明を急ぐ。

 日産では神奈川、栃木、京都、福岡の国内全ての完成車工場で、正式に認定されていない「補助検査員」が出荷前の最終段階で安全性のチェックに加わっていた。

 新車の最終検査は8人ほどが分担して行うという。表向きは資格のある検査員の名前で書類を作成していた可能性がある。


  • LINEで送る