核燃料取り出し、開始が3年遅れ 福島第1原発の廃炉工程を変更 

福島第1原発の廃炉などに関する関係閣僚会議であいさつする菅官房長官(左端)=26日午前、首相官邸

 政府は26日、関係閣僚会議を開き、東京電力福島第1原発の廃炉に向けた中長期ロードマップ(工程表)を改定した。1、2号機のプールに残る使用済み核燃料の取り出し開始時期を、現行計画の2020年度から「23年度めど」に遅らせることを正式に決めた。1~3号機の溶融核燃料(デブリ)も、最初に取り出しを行う号機の選定と詳細な取り出し工法の確定時期を18年度前半から19年度に遅らせた。

 11年12月に策定された工程表の改定は4回目。1、2号機のプールの燃料取り出しは15年6月の前回改定でも時期を遅らせており、見直しは3回目となる。


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