2017年9月21日 19:43 | 無料公開
【ソウル共同】韓国高裁は21日、幼少期から日韓間を往来し、1982年に韓国で「北朝鮮スパイ」として摘発され、国家保安法違反罪で服役した韓国人男性、金長浩さん(76)の再審で無罪判決を言い渡した。 高裁の尹駿裁判長は令状なしに拘束する違法捜査が行われ「自白に証拠能力はなく、他にも証拠は皆無だ」と指摘し、嫌疑自体がでっち上げだと認定した。 韓国では70~80年代、少なくとも30人の在日韓国人がスパイ嫌疑の捏造事件で処罰されたが、日韓往来の韓国人も同時期「スパイ目的で韓国へ戻った」との罪状で多数が摘発され、大部分が拷問によって嫌疑をでっち上げられた疑いがある。