米の金融政策正常化 欧州追随、日本は周回遅れ 

 米連邦準備制度理事会(FRB)は20日、2008年9月に起きたリーマン・ショックに対応するための量的緩和策で膨らんだ保有資産を10月から減らすことを決めた。危機対応策に幕を引き、金融政策は正常化に向かう。景気拡大に伴う措置で、欧州も追随する構え。物価低迷に悩む日本は大規模な緩和を続け「周回遅れ」の様相を呈するが、為替が円安に振れ、この傾向が続くと輸出と物価面で恩恵を受けそうだ。

 日銀は21日、大規模緩和策の維持を決定。黒田東彦総裁は記者会見で「物価が目標から遠いところにあるので、(米欧と)緩和状況が異なるのは自然であり、問題もない」と強調した。


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