2017年9月21日 17:48 | 無料公開
クラレは２１日、活性炭の生産販売で世界最大手の米カルゴンカーボン（ペンシルベニア州）を買収すると発表した。浄水器などの炭素材料事業を強化し、今後の成長の柱に育てるため。買収額は１１億７００万ドル（約１２１８億円）を見込む。全株式を取得し、完全子会社とする。年末までに手続きを終える予定だ。 東京都内で記者会見したクラレの伊藤正明社長は「水やエネルギー関連を伸ばすといいながら、大きくできていなかった」と買収に踏み切った背景を説明した。クラレにとって過去最大の買収になるという。 カルゴン社は北米と欧州市場に浄水処理や水銀除去などの製品とシステムを販売している。
