和歌山で南海トラフ想定し訓練 通信基地局を巡視艇で輸送 

移動式の基地局を海上輸送する訓練で、通信機材を巡視艇に積み込むNTTドコモの社員=21日、和歌山市

 第5管区海上保安本部(神戸)と大手通信3社は21日、南海トラフ巨大地震などによって通信設備のトラブルが発生したと想定し、移動式の基地局を巡視艇に積み込み、海上輸送する訓練を和歌山市内で行った。大きな被害が予想される和歌山県南部で速やかに通信インフラを復旧させるのが狙い。

 5管とNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクが合同で訓練を行うのは3回目で同県では初めて。昨年は兵庫県姫路市で同様の訓練をした。

 NTTドコモは、基地局を分解、他社の機材と混同しないようロゴを付けて社員が巡視艇に運んだ。巡視艇は和歌山港を出航し約30分、沿岸を航行した。


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