総務省が公文書管理を改善勧告 ずさんな事例を発見 

 総務省は20日、中央省庁の公文書管理を調べた結果、保存期間を基準より短く設定していたり、色あせで文字が読めなくなったりするといったずさんな事例が見つかったと発表した。総務省は、保存期間や文書の状態を確認するよう全省庁に改善を勧告した。

 公文書管理法は、文書の種類に応じて期間を設定し、満了するまで適切に保存するよう規定。総務省は2016年12月以降、各省庁の文書を抽出して調べた。

 この結果、法律の制定や改廃、その経緯に関する文書は国のガイドラインで30年の保存とされているのに、厚生労働、経済産業、農林水産3省の計五つの文書で10年に設定されていた。


  • LINEで送る