核燃料20年度取り出し開始断念 福島第1原発1、2号機プール 

 事故を起こした東京電力福島第1原発1、2号機のプールに保管されたままの使用済み核燃料を巡り、政府と東電が目標としていた「2020年度」の取り出し開始を断念し、3年程度遅らせる方針を固めたことが19日、関係者への取材で分かった。

 1~3号機の溶融核燃料の最初に取り出しを行う号機の選定と具体的な工法確定についても、目標の「18年度前半」を1年程度遅らせる。いずれも月内に改定する第1原発の廃炉に向けた中長期ロードマップに盛り込む。

 こうした変更は全体の作業工程に影響する恐れもあり、30~40年で終えるとする廃炉の計画も見直しを迫られる可能性がある。


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