不適切な漁獲、輸入水産物の3割 違法・無報告、対策強化が急務 

2015年7月、成田空港の通関手続きを前にした中国産ウナギ=千葉県成田市

 日本が2015年に輸入した主要な天然水産物のうち、違法な漁業や、水産当局に漁獲量を報告しない不適切な漁業によるものが3割程度を占めていたとする推計を、カナダ・ブリティッシュコロンビア大などの研究チームが18日までにまとめた。特に中国から輸入されたウナギの比率が高かった。最大で輸入量の75%、1万3603トンに達したと推計している。

 こうした漁業は、適切な規制のないものと合わせ「違法・無報告・無規制漁業」と呼ばれる。チームは「対策を強化しないと、欧米に輸出できない違法な水産物が今後、さらに日本に入ってくる」と警告した。


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