カードローン特別調査へ 金融庁、過剰貸し付け実態把握 

カードローンを宣伝する銀行のパンフレット=3月

 金融庁が、過剰な貸し付けが問題となっている銀行カードローンに関し、9月にも特別調査を実施する方針であることが23日分かった。全国銀行協会(全銀協)は3月に自主規制策をまとめたが融資残高は増え続け、国会や法曹界から多重債務者の増加を助長していると批判が出ている。金融庁は大手銀行を中心に適切に融資されているか調べ、実態を把握する。

 銀行は、日銀のマイナス金利政策などの影響で利ざやが縮小する中、利益を得やすいカードローンに力を入れ、この5年間で残高は約1・7倍となった。


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