東芝半導体、交渉先をWD陣営に 日米韓連合から転換、最終調整 

東芝本社が入るビル=8月10日、東京都港区

 東芝が半導体子会社「東芝メモリ」(東京)の売却で、交渉先を米ウエスタン・デジタル(WD)陣営に絞り込む方針を固めたことが23日、分かった。政府系ファンドの産業革新機構を中心とする「日米韓連合」との優先交渉が行き詰まり、契約締結の期限となる今月末を前に路線転換した。東芝は24日に社内外の取締役が会議を開き、月内決着を目指し最終調整に入る。契約に至ればWDは係争状態を解消する。

 売却手続きは当初の想定から約2カ月遅れており、これ以上の迷走は許されないと判断した。三井住友銀行やみずほ銀行など主要取引銀行にすでに方針を伝えた。


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