最西端の与那国島でネット授業 通信高校設立目指す 

インターネットの中継映像を通じた授業で、先生役を務める元教諭(手前)と与那国島で授業を受ける生徒ら(奥)=23日午後、沖縄県西原町の琉球大

 高校がない日本最西端の沖縄県・与那国島(与那国町)で23日、インターネット中継を利用して高校の授業を受ける実証実験が始まった。高卒資格を得るために島を離れなくて済むよう、町が琉球大や内閣府と連携して実施。2019年度までの実験を通じて課題を検証し、20年度以降の通信制高校設立を目指す。

 県によると、小中学校があるのに高校がなく、島を離れないと進学できない離島は県内に23ある。国は今回の事業をモデルケースに、他の島での通信制高校設立も模索したい考えだ。

 映像を通じて会話をしながら授業は進み、生徒からは「全く違和感がない」との声が上がった。


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