拉致被害者家族の声、ラジオ収録 北朝鮮向け「忍耐の限界」 

拉致問題の解決を目指し北朝鮮に向けて放送される短波ラジオの公開収録=19日午後、大阪市

 拉致問題の解決を目指し北朝鮮に向けて放送している短波ラジオの公開収録が19日、大阪市内であった。拉致被害者家族のメッセージが生放送され、田口八重子さん=失踪当時(22)=の兄で家族会代表の飯塚繁雄さん(79)は「抱き合う姿の夢を見る。われわれは忍耐の限界を過ぎている」と語った。

 メッセージで、横田めぐみさん=同(13)=の父滋さん(84)は「元気なめぐみを日本に帰してほしい」と訴えた。

 政府の拉致問題対策本部が運営する短波放送「ふるさとの風」と、民間団体「特定失踪者問題調査会」の「しおかぜ」が共同で収録した。


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