富士山の落書き矢印53カ所 山梨県が現地調査 

 静岡県小山町の富士山須走口7合目の山小屋「見晴館」付近で、本来の登山ルートとは違う方向を示す矢印の落書きが見つかったことを受け、山梨県などが27日、現地調査を実施した。山梨側の吉田口下山道に近い岩も含め、白いペンキなどで書かれた矢印の落書きを53カ所で確認した。

 整備された道ではないため足場が悪く、滑落の危険がある岩場がある。県は文化財保護法や自然公園法違反にあたる恐れもあるとみて、慎重に対応を検討する。

 山梨県世界遺産富士山課は「悪質ないたずらというより、誰かが『山頂を迂回した近道の目印に』と付けた可能性がある」としている。


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