最高裁で参院選格差訴訟が結審 年内にも統一判断へ 

 「1票の格差」が最大3・08倍だった昨年7月の参院選は違憲だとして弁護士グループが選挙無効を求めた訴訟の上告審弁論は、最高裁大法廷(裁判長・寺田逸郎長官)で19日午後も続き、升永英俊弁護士のグループが「違憲・無効」の判決を求め、結審した。最高裁は年内にも判決を言い渡し、統一判断を示す。

 弁論で伊藤真弁護士は「最高裁は衆院選と参院選で連続5回、違憲状態の判決を出したが、国会は選挙制度の抜本的な改正をしない。法の支配の観点から絶対に許してはならない」と述べた。

 閉廷後、都内で記者会見した伊藤弁護士は「このままでは国民の信頼を一気に失うことになる」と指摘した。


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