東電再編、先行き不透明 他社トップが後ろ向き発言 

 東京電力ホールディングスが再建計画に盛り込んだ原発や送配電事業の再編・統合に関し、他電力トップからは28日の株主総会や記者会見で、後ろ向きの発言が目立った。東電の思惑通りに提携が進むか先行きには不透明感が漂う。

 管内に東電の原発を抱える東北電力の原田宏哉社長は株主総会で「再編・統合は全く念頭にない」と述べた。四国電力の佐伯勇人社長も総会後の記者会見で「全く念頭にないし、検討も一切していない。メリットが考えられない」と強調した。

 北海道電力の真弓明彦社長は会見で、案件ごとに「互いにメリットが出るか評価しなければならない」と慎重な姿勢を示した。


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