南相馬市がADR申し立てへ 10億円超、原発事故損害 

 福島県南相馬市は28日、東京電力福島第1原発事故による損害約10億8千万円の支払いを東電に求め、国の原子力損害賠償紛争解決センターに裁判外紛争解決手続き(ADR)を申し立てることを決めた。市としての申し立ては初めてで、同日の市議会で議案を可決した。

 内訳は2011年度に発生した損害のうち、市が被災した住民に見舞金として支払った約8億6千万円や、住民が避難したことによるたばこ税の減収分約1億6千万円などで、7月中に申し立てる予定。東電は事故との因果関係を確認できないとして、賠償の対象外としてきた。


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