無届け臍帯血投与に停止命令 大阪、福岡など11医院 

 国に必要な届け出をせずに他人の臍帯血を投与したとして、厚生労働省は28日、東京都や大阪市、福岡市にある11の民間クリニックに対し、5~6月、再生医療安全性確保法に基づき、投与の一時停止を命じたと発表した。

 各クリニックは主に美容効果やがん治療をうたい、自由診療で患者に他人の臍帯血を投与していた。厚労省によると、健康被害の報告はないという。

 臍帯血を使った医療を巡っては、愛媛県警などが昨年11月以降、同法違反の疑いで松山市のクリニックなどを家宅捜索。情報提供を受け厚労省も立ち入り調査をした結果、11カ所で他人の臍帯血を使った無届けの再生医療を確認した。


  • LINEで送る