患者の申請で難病指定検討 希少疾患に支援拡大 

 治療法がない極めてまれな病気について、厚生労働省は27日、患者や家族などからの申請があれば、医療費を助成する指定難病への追加を検討する方針を固めた。

 難病の指定は、厚労省研究班や学会の推薦に基づくが、研究班すらない極めてまれな病気にも対象を拡大することにした。

 難病は、発病の仕組みや治療法が明らかになっておらず、長期の療育を必要とすることなどが指定の要件。指定難病の患者は、収入に応じて医療費助成が受けられる。

 これまでにパーキンソン病や重症筋無力症など330疾患が指定されているが、患者が極端に少ない病気は対象になりにくく「不公平だ」との指摘があった。


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