南海トラフの観測網拡充 文科省、空白域埋める 

 文部科学省は26日までに、巨大地震の発生が懸念される南海トラフ沿いで、海底に地震計などの観測網が整っていない高知県沖から宮崎県にかけての観測態勢の整備に乗り出す方針を固めた。観測の「空白域」を埋めることで、より正確な緊急地震速報や津波予測に役立てたい考え。

 18年度予算の概算要求に調査費や研究費を盛り込む見通し。

 南海トラフ沿いでは想定される震源域のうち、静岡県沖に気象庁の観測システムがあり、紀伊半島周辺に防災科学技術研究所の観測網「DONET」が整備されている。


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