EU首脳、英国提案「期待以下」 市民の権利巡り「悪化の恐れ」 

 【ブリュッセル共同】英国が欧州連合(EU)を離脱する際、英国に住むEU市民に引き続き在住などの権利を認める考えを示したことに対し、トゥスクEU大統領は23日、英国の提案は「期待以下」で、離脱後のEU市民の状況が「悪化する恐れがある」との厳しい見方を示した。ユンケル欧州委員長も同日、提案内容は「不十分だ」と指摘した。

 在留市民に法的問題が生じた際、英国とEUのどちらの裁判所が管轄するかについて英側が触れなかったことや、いつの時点で英国に在留している市民が権利保護の対象になるのかをあいまいにした点に、不満を抱いたもようだ。


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