東芝、東証2部に降格 8月、債務超過確実 

東芝の屋外看板。奥は本社ビル=東京都港区

 経営再建中の東芝は23日、同社株が8月1日付で市場1部から同2部に降格になると発表した。2017年3月期末の債務超過が確実になったため、東京証券取引所が降格を決めた。東芝は今月末に法定期限となる17年3月期の有価証券報告書の提出を8月10日まで延期することを関東財務局に申請し承認を受けた。

 東芝は来年3月末時点で債務超過を解消できていなければ上場廃止になり、綱渡りの経営状態が続く。綱川智社長は東京都内で記者会見し、2部降格などを謝罪した上で、財務改善に不可欠な半導体子会社の売却に関し「一歩一歩前に進むのが責務だ」と強調した。


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