韓国、朝鮮通信使船の建造開始 日本航行も目標に 

 【霊岩共同】朝鮮王朝が江戸幕府に派遣した外交使節「朝鮮通信使」の木造船の復元計画を進める韓国の国立海洋文化財研究所は23日までに、南西部の全羅南道霊岩で船の建造を開始した。韓国伝統船の建造技術を保存、継承するとともに、日韓交流にも活用したい考え。来年秋に完成させ、条件が整えば日本への航海も検討する。22日に安全祈願祭を行った。

 研究所によると、復元船は韓国に残る複数の文献を基に設計。数十回にわたり修正を重ねる中、佐賀県立名護屋城博物館が所蔵する当時の通信使船の絵なども参考にした。復元船は全長約35m、幅約9mで、エンジンを搭載、旅客船として登録する。


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