欧州中銀、緩和策を維持 仏大統領選見極めも 

記者会見する欧州中央銀行のドラギ総裁=27日、ドイツ・フランクフルト(ロイター=共同)

 【ロンドン共同】欧州中央銀行(ECB)は27日、ユーロ圏19カ国の金融政策を決める理事会をドイツ・フランクフルトで開き、現状の金融緩和政策の維持を決めた。5月7日のフランス大統領選決選投票の結果を見極める思惑もある。

 ドラギ総裁は理事会後の記者会見で「足元の物価上昇率は低いままだ」と指摘し、大規模な金融緩和が引き続き必要だと語った。3月の圏内の消費者物価指数上昇率は1・5%。4月以降は上がる可能性が高いものの、原油価格の持ち直しなどが理由で持続的ではないと解説した。


  • LINEで送る