震災の被災障害者、避難所転々 最大9カ所移動、症状悪化も 

障害者が渡り歩いた避難所の数

 東日本大震災や東京電力福島第1原発事故の発生直後、被災した障害者が避難所を転々としていた実態が22日、明らかになった。支援団体が147人を対象に調査した結果、最大9カ所、平均4カ所の移動を余儀なくされていた。施設がバリアフリー化されておらず落ち着けなかったことなどが要因。度重なる移動の負担は重く、約4割が「障害の程度が悪化した」と答えた。

 今後の災害で同様の事態を防ぐため、全国の自治体は対策が求められそうだ。

 避難所は災害直後に身を寄せる体育館や公民館など。調査では2015~16年、主に福島の身体、知的、精神障害者147人に当時の状況を聞いた。


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