財務相、中国の過剰生産に懸念 「世界経済が混乱」 

21日、G20閉幕後に記者会見する麻生財務相(左)と日銀の黒田総裁=ワシントン(共同)

 【ワシントン共同】麻生太郎財務相は21日、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の閉幕後に開いた記者会見で、中国経済について「過剰生産や過剰投資が世界経済に混乱をもたらしている」と懸念を表明した。

 先行きは「米国と中国の経済政策に関する不確実性が存在している」と述べ、トランプ政権が発足して約3カ月の米国も含め、政策運営を注視していく考えを示した。

 一方、記者会見に同席した日銀の黒田東彦総裁は、26、27日に開く金融政策決定会合で2017年度の物価見通しを引き下げる可能性に関して「これから決定会合で議論する」と述べた。


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