DNA鑑定検証の報告書提出 袴田さん即時抗告審 

 死刑が確定しながらも静岡地裁の再審開始決定で約48年ぶりに釈放された袴田巌さん(80)の即時抗告審で、東京高裁から委託を受け、地裁決定の根拠となった弁護側DNA型鑑定の手法の有効性を検証していた大阪医科大の鈴木広一教授が、見解を報告書にまとめ、高裁に提出したことが27日、関係者への取材で分かった。

 高裁は27日中にも弁護側と検察側に報告書を示す。有効性を認める内容であれば、再審開始となる見込みだが、否定する内容であれば、弁護側が反発を強めるのは必至で、3年近くに及ぶ即時抗告審はさらに長引きそうだ。


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