中川死刑囚、毒物専門家に手紙 「VX症状と矛盾しない」 

 金正男氏殺害に使われた毒物について、元オウム真理教幹部で、猛毒の神経剤VXを使った教団の事件に関わった中川智正死刑囚(54)が「症状からVXと考えて矛盾はない」と記した手紙を旧知の専門家に送っていたことが26日、分かった。手紙は22日付で、遺体からのVX検出をマレーシア警察が発表する前に書いたとみられる。

 手紙を受け取った米コロラド州立大のアンソニー・トゥー名誉教授(毒物学)が明らかにした。トゥー氏は「中川死刑囚はこの機会に、何か貢献したいと思ったのだろう」と述べた。


  • LINEで送る