中国の「台湾への圧力強まる」 防衛研、軍事動向を分析 

 防衛省のシンクタンク防衛研究所は24日、台湾との関係から中国の軍事動向を分析した「中国安全保障レポート2017」を公表した。台湾の蔡英文政権に対し、中国の習近平政権が「不信感といら立ちを募らせている」と分析。台湾武力侵攻を想定した演習や武器の増強などを挙げ「台湾への圧力はより強まる」との見方を示した。一方、台湾の防衛力強化は地域の安定に重要だと提唱している。

 中国政府が台湾は不可分の領土とする「一つの中国」原則を掲げていることを踏まえ、レポートは、台湾は中国にとって統一すべき対象で、台湾防衛を国内法で義務付ける米国と対峙する「前線」と指摘した。


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