再審ロシア人男性、無罪へ おとり捜査の適否をどう判断 

再審初公判のため札幌地裁に入るロシア人の元船員アンドレイ・ノボショーロフさん(前列中央)と弁護団=23日午前

 北海道警の違法なおとり捜査で1997年にロシアから日本に拳銃を持ち込み、銃刀法違反(所持)の罪で実刑を受けたと訴えたロシア人の元船員アンドレイ・ノボショーロフさん(47)の再審初公判が23日、札幌地裁(中桐圭一裁判長)で開かれた。弁護側は無罪を主張、検察側も無罪判決を求め、結審した。3月7日の判決公判で無罪が言い渡される見通し。

 有罪確定から約18年後に裁判がやり直される異例の事態で、地裁がおとり捜査の適否をどう判断するかが注目される。

 弁護側は冒頭陳述で「被告はもともと拳銃を持ち込むつもりはなかった。史上まれに見る違法捜査で作られた事件だ」と述べた。


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