同意書代筆、妻が無断出産と提訴 「親子関係ない」確認求め 

凍結受精卵による妻の無断出産を巡り、記者会見する夫側代理人の若松陽子弁護士=20日午後、大阪市の司法記者クラブ

 凍結保存中だった受精卵の移植に同意していないのに、別居中の妻=大阪市=が同意書の署名を代筆し出産したとして、東京に住む40代の夫が20日までに、生まれた長女との間に親子関係がないことの確認を求め、大阪家裁に提訴した。提訴は昨年12月20日付。

 今年2月16日の第1回口頭弁論で妻側は「急きょ必要だったので代筆した。夫から不妊治療を止めるよう言われたことはない」と反論した。

 夫側代理人の若松陽子弁護士によると、夫婦は2013年に不妊治療を始め、体外受精に同意。14年4月、精子提供を条件に別居した。15年6月に妊娠が告げられ、16年1月、長女が生まれた。


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