金正男氏殺害で両国非難の応酬 北朝鮮「捜査信用できず」 

20日、クアラルンプールの北朝鮮大使館前で記者会見する康哲駐マレーシア北朝鮮大使(奥中央)と集まった報道陣(共同)

 【クアラルンプール共同】マレーシア政府は20日、北朝鮮の金正男氏殺害を巡る康哲駐マレーシア北朝鮮大使の抗議に反発、マレーシアの駐北朝鮮大使を召還したと発表し、司法解剖の進め方や遺体の引き渡しを巡る両国の非難の応酬が激化した。両国はビザなしで互いの国民が行き来できるなど親密な友好国だったが、関係は急激に悪化している。

 康氏は20日記者会見し、マレーシア警察の捜査を「信用できない。政治的な目的がある」と非難。北朝鮮の「イメージをおとしめるうわさが広まっている」と述べ、事件に関しマレーシア警察との共同調査を提案した。


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