子どもの検索履歴、閲覧を撤回 学習端末巡り世田谷区教委

東京都世田谷区教委が入る区役所庁舎=24日

 東京都世田谷区教育委員会が昨年、児童生徒の学習用デジタル端末の検索履歴を学校側が閲覧できる機能の活用を検討し、区議会で「検閲のようだ」との指摘を受け撤回していたことが25日、分かった。不適切サイトへの接続を防ぐフィルタリングソフトに備えられた機能で、販売元によると、このソフト自体は昨年9月時点で全国の市区町村教委の4割以上が導入している。

 世田谷区教委などによると、昨年6月の区議会文教常任委員会で、児童生徒に配られている端末に関し、一部の区立小中学へのソフト導入方針を説明。子どもがネット検索する際に使われやすい言葉を区教委で集計、分析する目的で、検索履歴の閲覧機能も利用するとした。

 これに対し、トランスジェンダーと公表している上川あや区議は、性的指向や性自認に悩む子どもが周囲に相談できず、ネットで情報を集めた内容も学校側にのぞかれる恐れがあると批判した。

 渡部理枝教育長は「いったん白紙に戻す」と返答。翌7月の審議で区教委は、ソフトを導入しても履歴閲覧は行わないとの方針転換を伝えた。


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