最低賃金上げ、30円以上 物価高受け、過去最大

最低賃金の全国平均と引き上げ幅の推移

 2022年度の最低賃金(最賃)について、中央最低賃金審議会(厚生労働相の諮問機関)小委員会が、引き上げ額の目安を現在の全国平均時給930円から30円台前半とする方向で最終調整に入ったことが1日、関係者への取材で分かった。実現すれば過去最大の引き上げ額となる。1日午後に開かれる小委で決定する見込み。

 21年度は前年度比28円増で、過去最大の引き上げ額だった。22年度はロシアのウクライナ侵攻などに伴う急激な物価高を踏まえ、これをさらに上回る上げ幅で労働者側と経営者側の代表、有識者の間で調整が続いている。


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