出所後の重信元幹部、当局が警戒 都内で報告集会に参加

 オランダのフランス大使館が武装占拠された1974年のハーグ事件で服役した「日本赤軍」の重信房子元最高幹部(76)が28日、満期出所した。既に組織の解散を表明しているが、メンバー7人は国際手配されたままで、警察当局はテロ組織としての危険性は否定できないと指摘。元幹部の動向や出所が与える影響を警戒し、情報収集に努めている。

 関係者によると、重信元幹部は医療刑務所を出た後、東京都内の集会に参加し、出所を報告。涙ながらに祝福する支援者に感謝の言葉を繰り返したという。

 警察当局は、メンバーや支援者が過去のテロ事件を称賛しているとして、組織の活動実態の把握を進める。


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